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基底材・支持体 > ロールキャンバス > ベルギークレサン

 

 

 

ベルギークレサン

製品解説 キャンバスの種類と特徴

 

 

●オイルキャンバス(油性タイプ非吸収地[吸収性=0%])

●ユニバーサル キャンバス(中性タイプ半吸収地[吸収性=40%])

●キャンバスアブソルバン(水性タイプ吸収地[吸収性=100%]) 

●グルーキャンバス [吸収性=100%]

●生キャン [未加工・麻布素地]

 

 

 

オイルキャンバス (油性タイプ非吸収地[吸収性=0%])

 

高品質でありながら国産製品よりも価格が低いのは、良質な麻布が現地で入手できることも

理由のひとつかもしれない。

 

亜麻仁油(リンシード)などによる油性キャンバスの選び方

 

絵具の食い付き

@支持面(表面)の油っぽさ・光沢・新鮮な油の香り・・は、どれも少ない方が良い。

A非吸収地・吸収性ゼロといっても、フラットでツルツルした表面と、ある程度、布目が露出している

場合とでは意味が異なる。つまり、表面積が増えることで、絵具は、支持面に接する面積が増えるので

固着力を増す。表面が光っているツルツルの支持面に、サウンドペーパーをかけると光沢がなくなる。

これも表面に傷をつける事で、表面積が増され、光も分散するからだ。

 

キャンバスの裏面

@粗悪なキャンバスには、向こうが透けて見えるようなスカスカな織目の布を、強力な糊で目止めしてから、

地塗りをしている場合がある。これは表面からは見えないので、裏面で確認するか、同じシリーズの

生キャンや糊引きキャンバス、あるいは縁の素地部分で確かめる。

織り目がスカスカであれば、強度にも影響するし、油彩絵具の油分が布の裏面に浸透する危険がある。

 

Aリンシードを使用したキャンバスは、店頭に置かれている時、もしくは数年後に裏面を見ると「湿っている

ように」「黒ずんでいるように」見えることがある。更にひどい場合は、その現象がムラになって現れたりもする。

これは地塗りに使用された結合材の乾性油が裏面に及んだ染みだ。木枠からキュンバスを外すと

キャンバスは硬化しているはずだ。作品の保存上、とても危険な状態である。購入時のキャンバスの裏面が、

縁の生キャン部分よりも色が黒ずんでいたり、油のにおいが強烈な場合は、様子を見たほうがよい。

 

オイルキャンバスに限らず、俵屋工房では、一流メーカー製品の中から、更に選りすぐりの製品のみ

取扱っている。

 

基底材:ヨーロッパ産純亜麻
糊引き(目止め)材:特殊配合グルー

塗料(結合材):精製亜麻仁油/植物性テレピン油

塗料(顔料):ジンクホワイト/チタニウムホワイト

 

 クレサンベルギー・オイルキャンバスNo.12

No. 12  細目

 

織目も良好、繊細な表現〜薄塗りの塗り重ねに向いている。

最初から厚塗りする描き方は、絵具の立場になると多少危険かもしれない。

 クレサンベルギー・オイルキャンバスNo.66

No. 66 中細目

 

この布の特徴は、均一な織目のように見えるが、よく見ると均一の中に不均一さがある。日本で作られる化学的に優れた鉛白と不均一な結晶のクレムニッツ白との違いにも似ている。この不均一さが道路の下層構造と同様、顔料同士あるいは地と塗膜をしっかり結びつけるのである。

 

No. 68 中荒目双糸

 

中荒目双糸 縦糸横糸ともに二本糸で織られているとても丈夫な布。

支持面の性質は、[17]と[66]と同じことが、このキャンバスにも当てはまる。

 クレサンベルギー・オイルキャンバスNo.29

No. 29 荒目双糸

 

荒目双糸 縦糸横糸ともに二本糸で織られている極めて丈夫な布。糸の太さは見た目で倍以上ある。

 

 

ユニバーサル キャンバス (中性タイプ半吸収地[吸収性=40%])

 

基底材:ヨーロッパ産純亜麻
糊引き(目止め)材:特殊配合グルー

塗料(結合材):アクリル樹脂

塗料(顔料):チタニウムホワイト

 

地塗りの結合材への合成樹脂の使用については、賛否両論がある。しっかり修行を積んできた

絵師たちは、支持体を手作りするが当たり前かもしれない。しかし、経験のない人や忙しい人は、

既製品に頼るほかない。ましてや半吸収地を自製するなど、さらに困難なことである。

 

既製品のキャンバスには、

*天然乾性油によるオイルキャンバス

*合成樹脂によるユニバーサルキャンバス

*膠による伝統的なアブソルバンキャンバス

など様々あるが、どれを選べばよいか迷ったら、このユニバーサルキャンバスを勧めたい。

 

メーカーでは[吸収性=50%]と発表しているが、細かく言えば中性タイプには、99%の水性から99%の

油性まで、幅がある。

俵屋工房では、例えば、水彩などの水溶性絵具がギリギリ使用できる中性地を[吸収性=50%]としている。

このユニバーサルキャンバスは、ギリギリで水彩絵具が使えない。したがって吸収性は、中間よりも若干、

非吸収性(油分が多い)寄りということで[吸収性=40%]としている。

 

その他、キャンバス選びにお困りの際は、「表現目的や意図する画面効果など」をご記入の上、メールで

問合せてほしい。可能な範囲でお答えしたい。

 

 *写真上=表面/下=裏面 

クレサンベルギー・ユニバースキャンバスNo112 

No.112 細目

 

 クレサンベルギー・ユニバースキャンバスNo117

No.117 中荒目

 

クレサンベルギー・ユニバースキャンバスNo119 

No.119 荒目

 

クレサンベルギー・ユニバースキャンバスNo166 

No166 中細目

 

 

アブソルバン キャンバス (水性タイプ吸収地[吸収性=100%])

 

基底材:ヨーロッパ産純亜麻

塗料(結合材):ラビットスキン膠

塗料(顔料):チョーク顔料、リトポン顔料( ZnS + BaSO4 )

 

昔ながらの材料と処方によるこのアブソルバンキャンバスは、

俵屋工房の店主が最も推奨できる市販製品キャンバス。

 

糊引きされた布に最初に塗られるのが「地塗り」。それに続いて塗るのが「下地」。

通常、この下地には、俵屋工房の手工キャンバスのように油性絵具が使用される。

基底材(麻布)への@サイズ引き+A水性地塗りによる支持面は、理想的な吸収地になっている。

ここまでの工程は、伝統のクレサン社の職人たちが準備してくれたもの。そして、好みの油彩絵具を

ターペンタインで適度な濃度に溶いた絵具を塗る。大方、二週間〜一ヶ月ほど乾かせば支持面は、

光沢のない半吸収地になっているはずだ。15世紀の木板による水性吸収地と肩を並べる良質な支

持体の完成である。

 

*テンペラを下絵に使う場合や吸収地のまま表面をフラットにしたい時は、白亜地塗り(サイズ100/

顔料40以下)を、もう一層塗り重ねる。ただし水性地塗り塗料を塗る前のキャンバスの貼り具合には

経験が必要。また、水性地塗り塗料の塗り重ねは、基底材が布であることを前提にして行わなければ

ならない。

 

*支持体にこだわる作者や絵師たちには、一枚ずつ手作りする俵屋工房の手工キャンバスがある。

 

 *写真上=表面/下=裏面

 クレサンベルギー・アブソルバンキャンバスNo112

No.212 細目

 

クレサンベルギー・アブソルバンキャンバスNo117

No.217 中荒目

 

クレサンベルギー・アブソルバンキャンバスNo119

No.219 荒目

 

クレサンベルギー・アブソルバンキャンバスNo266

No.266 中細目

 

 

グルーキャンバス [吸収性=100%]

 

基底材:ヨーロッパ産純亜麻

糊引き(目止め)材:特殊配合グルー塗料

 

俵屋工房と併設の高橋メソッド・中津美術研究所では、支持体づくりの大半を、このグルーキャンバスで

行っている。

ある時代からラビットスキン膠から合成糊へと移行しはじめ、現在は[特殊配合グルー]というものに定着した。

いわゆる化学糊だろう。伝統にこだわる俵屋工房としては、とても残念なことであるが、この製品に準ずる

状態を得るには、労力と時間だけでなく相当の設備も必要になる。[ラビットスキン対合成糊]。メーカー発表の

合成糊の安全性を前提に制作者のメリットを判断すれば、長年の愛着も加味してクレサンに行き着く。

 

 

*写真上=表面/下=裏面

 クレサンベルギー・グルーキャンバスNo012G

No.012 細目

 

クレサンベルギー・グルーキャンバスNo017G

No.017 中荒目

 

 クレサンベルギー・グルーキャンバスNo019G

No.019 荒目

 

 クレサンベルギー・グルーキャンバスNo066G

No.066 中細目

 

 クレサンベルギー・グルーキャンバスNo029G

No.029 荒目双糸

 

 

 

 

 

●生キャン [未加工・麻布素地]