■顔
料 名 [天然ラピスラズリ]
*組 成 天然ラピスラズリ (アフガニスタン・ダフシャン産)/粒子 30μ以下/色素濃度 40%
*その他 アフガニスタン産の最もグレードの高い3Aの原石を粉砕。 水簸精製(可能な限り不純物を取り除く作業)
■結
合 材 サンブリーチド・リファインド・ボイルドリンシードオイル*俵屋工房製
スタンドオイル
ビーズワックス (結合材分離防止のため微量添加/堅牢性・固着力テスト済み)
*主な製法
@絵画用途用に栽培・収穫されたコールドプレスドリンシードオイルをドイツから輸入。[Dr.Kremer社] A容器に油の数倍のアルカリ水と白土と共に混ぜ合わせて、紫外線の強い春から夏の半年間前後、
太陽に晒す。 B数カ月すると油が澄んできて若干、体積が減少する(濃縮ではない) C数カ月すると水も澄んでくる。沈殿したものは、アルカリに作用したたんぱく質系の不純物と思われる。 この後、容器から油だけを取りだしてから、一定の温度で定時間加熱。 油性結合材として不純物を除去し、太陽と水の作用によって油を漂泊、油は濃縮されるも油の状態は
[サラサラ]と化す。絵具の伸びは、未加工時よりもより良くなるも塗布後の塗膜・絵具層は、銅版・石板・
ガラスに塗ってもしっかりと固着する魔法のような乾性油となる。
*2004-2006年に店主が手掛けた[親指のマリア(長崎歴史文化博物館蔵)]の銅版の油彩作品も、
この油の強化版を使用。違いが分かる絵師の方が、この油以外の油が使えなくなる所以だ。
@ A B C
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