![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|
| デジタル技術や写真印刷では複製できない完全手彩色による複製術とは |
| 年間展示日数が定められた重要な文化財は、通常、複製画が常設展示されています。これらの複製画は、デジタル技術などによる印刷物をベースにしたものが大半で、すべての工程を手作業で行われる複製画は極一部です。 デジタル技術は、日本画・版画・水墨・屏風などの複製には適しますが、複雑な材料が何層にも塗り重ねられている油彩画には十分とはいえません。俵屋工房2005年製作の[親指のマリア(※1)]は、完全手彩色による油彩画の複製画として日本初の事例とされております。 この複製画製作の元受である株式会社・乃村工藝社様では、この年に[油彩画部門]を新設し、俵屋工房が初代登録工房となりました。 これまでにお取引のある地方公共団体様からは、[国内最高品質工房]と、ご評価を承っております。 ※1 原資:東京国立博物館蔵/複製画:長崎歴史文化博物館蔵 |
![]() 俵屋工房での製作風景[親指のマリア] 2005年12月完成(06年1月より常設展示) |
| ■基底材:銅板 ■下地(絶縁層):鉛白と樹脂油 ■技法:樹脂油彩画 ■絵具:顔料+植物性乾性油(コールドプレスド リンシードを加工)と天然樹脂 *絵具は手練り(俵屋工房製) 1. 鉛白(クレムス白) 2.黄土 3. 赤茶 4. 黒 5. 赤 6. 青 7. 助剤に印度黄と後光部分に純金粉 ■表面処理:無光沢バニス ※ 経年変化〜損傷による剥離部分などに一部ガッシュを使用(ワニスで定着) |
| 完全手彩色による複製術の特徴 |
| 手彩色による複製画は、本製作の前に、実験や試作を通じて実際に使用する顔料・結合材・絵具・道具・筆法・・など、最も理想的な材料と方法を見出します。一点の作品との数百〜千数百時間に及ぶこのようなコミュニケーションからは、「どの時代に、どの地域で描かれたのか」「どのような絵師が描いたのか」「何のために描かれたのか」「途中から技法を変えた理由」「絵に込められた画家のメッセージ」といった情報がひしひしと伝わってくるのも手彩色による特徴でもあります。何度も同じ絵を模写することは、一枚の名画、あるいはその制作者の深部に触れる唯一の方法と考えております。 「絵を描くということは、真相究明のために何度も現場に足を運ぶ刑事さん的な面もあるようだ」ある学者様からのご感想です。 複製画計画書(仕様書)の主な内容 複製画を製作する前の取り決め例です。 「使用材料」 1.原資の材料を分析の上、原資と同じ材料を使用 2.現代材料をフル活用 3.見た目が同じであれば材料の種類は不問 「複製仕上げ基準」 1.経年変化〜損傷を含む現状をすべて複製(博物館向け) 2.重度の損傷部分を除いた現状を複製 3.描かれた当時の色彩を再現複製(美術館〜個人向け) ※「手間と費用を投ずるのであれば著しい損傷や経年変化を複製するよりも描かれた当時の美しい画面を復元すべき」という意見も 少なくありませんが、博物館のあり方としては長い歴史を経過した証である現状を尊重(複製)するのが一般的です。 「推理・考察」 1.作者不詳・・時代・地域・流派など、どのような人物が描いたか 「一般〜素人(基礎教育の有無)/工房の技術者/第一級の絵師(巨匠)」 2.制作目的・・油彩画の下絵/彫刻〜レリーフの下絵/版画の下絵/プライベート/記録用/風刺 ほか 3.表現内容と技法の種類・・意匠〜構成〜部分的な変更などの目的〜意図 |
|
| [伊東マンショ/メスキータ神父肖像画]の複製 実際の考察と成果(非公式) ■基底材/紙(:本紙・マウント同種)は1980年代に生産されたイタリア・ファヴリアーノ社「クラシコ」シリーズと酷似 ■描画材/チョーク系:赤茶はサンギーヌ系。黒は人工的なカーボン系顔料ではなく自然に産する黒色鉱石による顔料とも考えられる。■作者/建築・彫刻・大作のフレスコ画にも精通した一流の絵師、もしくは法王に直接仕えた工房の親方クラス(長崎新聞にて発表)■製作目的/レリーフによるモニュメント ※その一部と思われるレリーフがイタリアで発見された。俵屋工房が当初から掲げていた「レリーフ説」を裏付ける拓本は、本複製画の完成日に博物館研究室に届けられた。偶然が重なったとても衝撃な一日だった。 |
![]() 俵屋工房での製作風景 [伊東マンショ/メスキータ神父肖像画] |
| 基底材:紙(中性・コットン紙)技法:チョーク・コンテ・色鉛筆・顔料インク・水彩絵具・顔料各種 歴史的にも重要な作品は、貸出要請も予想されることから同館での未展示に備え、各作品を二点ずつ製作いたしました。ご来館者さ まへの画期的なご配慮にご賛同いたしましての製作でした。 |
|
| 複製画の企画 |
| 複製画の製作費用 |
| 複製画はオリジナルと同じ材料を使って、原物と同じ手作業で行うのが理想です。とはいえ、そんな注文に答える工房が海外にあったとしても、その製作費は高額です。 俵屋工房では、複製技術レベルと試作から仕上げまでの製作日数(時間)を基本に、その他の必要経費などを算出します。また、製作を通じての情報収集(※)につきましては、調査内容とその費用などについて事前に取り決めさせて頂いております。 |
| 完全手彩色による製作条件 |
| 複製画の本製作は、原資を直接目視して行うことを原則とさせて頂いております。 ※ご事情により原資以外の媒体での複製製作の場合、製作費ならびに製作(媒体)準備費の割増しがございます。 ※原物以外の媒体での複製製作の場合、仕上げ基準の事前設定を明確に執り行わせて頂きます。 ※複製画製作を通じて得られる情報は、あくまでも絵画職人の「経験と感」によるものです。したがってこれらの推理や憶測を裏付けるには、関連する研究者さまや専門の学者さまとの連携及び調査協力者の存在が必要となります。 |
|
法人・店舗様のお問い合わせはこちらからどうぞ |
![]() |
![]() 会社概要 | 特定商取引に基づく表示 | 個人情報保護のための行動指針 |
|
| Copyright (C) 2000-2008 Tawaraya Kobo limited partnership corporation All Rights Reserved. | |